田舎に家を建てて引っ越ししてから10年程たちました。
以前住んでいたマンションはそのまま賃貸にして暫く人に貸していました。
マンションは3年前に大規模修繕工事が終えていましたが築20年もなるとかなり古い物件になっていました。
そのため、ここ1年程住んでくれる人が見つからず困っていました。
そんな時、不動産の方から「思い切ってリノベーションしてみませんか?」と提案されました。
たしかに浴槽や台所もひと昔のデザインで使い勝手に不便さを感じてしまう作りになっていました。
リビングは南向きで明るいのですがリビングに横並びになっている和室の窓が小さくて少し暗い部屋です。
また最近は和室があってもなかなか利用することがないので物置になっていることがおおいようです。
我が家をリノベーション
なので、思い切って和室を潰してリビングを広げることにしました。
いままで和室にあった押し入れもリビングに合わせて天井まで収納できるクローゼットにリフォームしました。
部屋の数は一つ少なくなりましたが、いままでテレビやソフォで圧迫感のあったリビングを広げることで贅沢な空間ができあがりました。
また、今までキッチンが独立型だったため小さな子供に目が届かなくて途中で料理を中断することもありましたが思い切ってキッチンの吊り棚を撤去して対面式にしました。
すると開放的なダイニングキッチンになりました。
さらに家族と料理をしながら会話ができるので作業がしやすくなりました。
リフォームが完了して2週間程したころに不動産の担当者から入居の知らせが届きました。
しかも社宅として利用したいということだったので驚きました。
マンションの立地条件も良かったことから小さなお子さんのご家族が住んでいただけるようです。
ここまでリフォームしたので費用が心配でしたが3年契約でその後更新してもらえそうなのでリフォームにかかった費用は賃貸料で賄えそうで安心しました。
これは、実際にあった話です。
リノベーションとリフォームの違いとは?
リフォームとリノベーションの違いを厳密に知っているひとは少ないのではないでしょうか?
混同しやすい「リフォーム」と「リノベーション」の違いについてご紹介します。
一般的に「リフォーム」とは、老朽化した建物やマンションの状態を新築時の状態に戻す工事のことを言います。
例えば、マンションの場合には、以前の入居者が退居した後に、その入居者が住む前の状態に復帰させることです。そのため、リフォームは原状回復をさす言葉と考えて良いでしょう。
そのためリーフォームの多くが、屋根や外装塗装、トイレやお風呂、キッチンなその水回りの設備更新、壁紙の張り替えなどの一時的な復旧工事がリフォームに該当します。
一方、「リノベーション」とは、大規模な工事を伴うことで、性能自体を新築時よりもより良いもの、価値を高めたりする工事を言います。
つまり新築の時と同じ状態に戻す工事を「リフォーム」と言い、新築時以上の環境になる工事を実施することを「リノベーション」といいます。
賃貸物件の場合、多くはリフォームに該当するケースがほとんどですが、これからは、リノベーションで物件の価値を上げる大家さんの収入があがり、リフォームだけで、その場しのぎをするだけの大家さんでは賃料アップは難しい時代に突入したといって良いでしょう。